離婚成立後に同じ相手と再び婚姻関係となる・・・
一般的には、なかなか想像つかないかもしれませんが、離婚成立後に復縁し、同じ相手と再婚するというケースは法的にも何ら問題はなく、正式な公式データもありませんが、年に何組かは婚姻関係が成立しているようです。離婚ともなると、
「二度と相手の顔も見たくない」という感情に支配されてしまうことが多いのですが、一定の冷却期間を経て
・やっぱり元夫(元妻)がいい
・体が締まるなど外見に良い変化が見られた
・子どもの面倒を良く見てくれる
・経済的に援助してくれている
などの背景があったりで復縁するケースは決して珍しくありません。
ただし、復縁に至るケースは様々ですので、
・実際にどのようなケースが復縁に至るのか?
・どのようなパターンでは復縁が難しいのか?
などをパターン別に見ながら、どのような感情が芽生えて復縁を意識するようになるのか、どのような背景で再び婚姻関係になるのかを検証してみたいと思います。
離婚の手続きの種類には、主に
・協議離婚
・調停離婚
・裁判離婚
があることは、離婚の種類と流れ・基礎知識についてでもご紹介したとおりですが、言うまでもなく協議によって成立できた離婚ほどその関係が修復しやすく、逆に裁判所の判断に委ねられた離婚ほど、
修復できる可能性が低い
と考えるのが自然です。
夫婦互いにいがみ合って、折り合いが付かなかった訳ですので、一定の冷却期間を経たとしても再び距離が近づく可能性は低い傾向にあります。一方、協議離婚においてはその時に問題視していた離婚事由が、時間と共に解消される可能性はあり、
互いの変化が復縁を意識するきっかけになる
ということは十分考えられます。
特に小さなお子様がいるご夫婦においては、子どものことを一番に考えると「父親も母親もいた方がいい」という認識を共有しやすく、
父親からすると
「可愛い子どもと一緒に暮らしたい」
母親からすると
「経済的にサポートしてもらいたい」
といった具合に、お互いの利害が一致しやすいことから、元の鞘に収まる流れになります。もちろん互いに人間である以上、感情的な部分はそう簡単なものではありませんが、経済面で苦慮していたり、孤独な生活に耐えられなくなったなど、背に腹は変えられない状況で復縁を意識する方が多い傾向にあるようです。
ただし、一時的な感情や状況で焦って復縁したとしても、また意見の相違や価値観の違いから
再び別れてしまう可能性も当然あります
ので、以前に離婚に至った理由や背景をしっかりと認識し、それらがちゃんとクリアできているかを再確認することが大切です。
★当相談室には、元教諭で児童心理学や発達心理学にも精通する認定心理士が所属しております。
両親の不仲や離婚は、年齢を問わず深く心に影響し、それが様々な形で現れる傾向があるとされています。お子様の心の負担を少しでも軽くし、健全に成長できるよう共に支えてあげましょう。
お子様の事や夫婦関係でのお悩みや心配事がございましたら、専門カウンセラー天野玖実子にご相談ください!
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一度別れた夫や妻との再婚においても再婚には変わりありませんので、
女性における100日間の再婚禁止期間の適用は受けます
もちろん、離婚後の冷却期間を経ないと、なかなか復縁を意識することもないので、必然的に100日以上は経過していることが多いのが実情ですね。
離婚成立直後から、子どもとの面会交流権の絡みで、元夫・元妻ともに顔を合わせる機会が多かったりすると、何ら違和感もなく自然に顔を合わせられるようになってくるものです。
離婚したことを後悔している、とまでは言わなくとも、子ども に対して愛情を持って接してくれている元夫の姿を見ると
急いで離婚する必要はなかったのかも・・・
と思ってしまうこともあります。
特に、離婚の理由が互いの気持ちのすれ違い以外に起因する場合
・元夫の一時的な浮気
・義理の親との関係が上手くいかなかった
・急な転勤などのライフスタイルの変化
・浪費以外のお金の問題
などの場合は、一定の時間が経過することで気持ちも落ち着きやすい傾向にあるほか、元夫や元妻の病気やケガの看病なども、距離感を縮める要因になりやすいようです。もちろん、夫婦互いの感情はケースバイケースですが、
根本的に相手のことが嫌になった訳ではない
という状況であれば、復縁の可能性は排除すべきではないかもしれません。
結論を言えば、元夫婦の復縁という選択肢は大いにありますが、その選択に至るまでの背景は様々ですので、また同じ失敗を繰り返さないためにも、一時の感情に流されるのではなく、自分自身の気持ちをよく整理したうえで冷静に判断する必要があります。
こうした判断は、第三者の意見も大いに参考になるため、身近に相談できる環境がなければ、ぜひ一度高橋知子横浜相談室をお試しください。
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