不妊治療での問題

子どもが授からない

結婚する際の将来設計として多くの人が「子どもができたらもっと広い家に」など、 子どもと夫婦との将来設計に思いを巡らすことも多いかと思います。しかし、残念なことに望んでいるにも かかわらず子どもが授からないでいる、という方がたくさんいます。

不妊とはどのような定義でしょうか?

避妊をしないで定期的に夫婦生活を行っても妊娠しない状態を不妊と定義しています。通常ですと1年で約80パーセントの カップルが赤ちゃんを授かりますが、残りの20パーセントが不妊症と判断されて、タイミングをはかって努力しても 自然な妊娠の可能性が低くなります。

その原因として、女性の場合は排卵障害や卵管障害、男性の場合は造精機能障害や 性機能障害などがあげられますが、いずれにしても不妊に悩むカップルにとっては今後の生活設計に大きく関わる問題です。

不妊治療で夫婦仲がぎくしゃくしてしまう?

不妊治療の技術が発達している現代の日本では、晩婚化の影響もあり、多くの不妊に悩む夫婦は 不妊治療という方法を選ぶのではないでしょうか。結果はどうであれ、夫婦で協力し辛い治療を乗り越えて 絆を深めた場合もあれば、反対に不妊治療をきっかけに溝ができてしまい離婚するカップルも少なくないのが現状です。

それはどうしてでしょうか?女性の場合ですと、子どもができないのは自分のせいでは?と落ち込むことが多いです。 そのため肉体的にも辛い治療を我慢して頑張ってしまうのですが、それがかなりの精神的負担となるようでストレスを 抱え込んでしまいます。

他には治療に取り組む時の二人の温度差も関係します。たとえば妻はどうしても子どもが欲しいのでなんとかしたいが、 夫は治療がうまく行けばそれはうれしいことだが、あまり無理をしなくても夫婦二人の生活を大切にすればいいのではないか、 というような違いです。

子どもが欲しい妻は、結果がでないと不安になったり焦りを感じてイライラすることが多くなりますが、そんな時、 夫に「そんなに頑張らなくてもいいのでは」と言われてしまうと、妻は心が折れてしまうかもしれません。妻にとっては 肉体的にも精神的にも負担が多い不妊治療。夫と一緒に力を合わせて頑張りたいと思うあまり、解ってほしいという気持ちが 先行して、妻の気持ちにぴったり当てはまる言葉以外は受け付けないようにもなります。

反対に生活のすべてが治療のためになってしまい、夫がストレスを感じる場合もあります。仕事で疲れて帰宅しても 家庭の話題は不妊治療のこと、口を開けば不妊治療の話となるとちょっと息が詰まるものです。本当は二人で協力して 行うべき不妊治療なのに、夫婦の間にだんだんと深い溝を作ってしまうことも多いのです。

また、夫の方が強く妊娠を望み、妻の身体をいたわっているような場合では、妻の雑な行動が気に入らなかったり、 仕事を第一優先にしていると感じると「子どもより仕事か!」と落胆し不機嫌になるというようなことも起きてきます。 現代においては、不妊治療に必ず夫が同行することも珍しくなくなってきています。

不妊治療での危機を乗り越えるために

子どもがいれば、もっと楽しい、他の人と同じように子どもを持ちたいと思う気持ちは、 至極当然のように思います。しかし、残念ながら不妊治療は必ず成功するというものではないので、 あらかじめある程度の期限を決めて、子どもを授からなかった場合の生活設計を二人で話し合うことも必要です。

子どもを授からなかったのは夫婦の責任ではありません。治療している時にはあまり考えにくいかもしれませんが、 子どもが居なくても二人での人生設計を考えることもストレスや不満をなくす方法のひとつになるのです。

また本来、SEXは夫婦それぞれが相手を愛し、相手からの愛を確認し安心しあうものです。そのことを双方が 大事にした上での不妊治療なら問題はないでしょう。

しかし、不妊治療をすれば、SEXが子どもをつくる為のものだけになる確率は非常に高いのです。不妊治療を行って、 めでたく子どもが誕生しても、その後SEXレスになり、夫婦関係が冷え込む恐れもあります。

これを回避するにはやはりお互いに感謝の心と思いやりを持つことでしょう。

不妊治療中は、非常にデリケートな精神状態(解り難い妻の気持ち、夫の気持ち、それぞれが当然解ってくれる だろうと思う状態)が続くわけですから、カウンセリングを併用して行うことで、夫婦仲良く幸せになるという 本来の目的が達成しやすくなることでしょう。