配偶者のモラハラ

配偶者のモラハラでお悩みの方へ

ご相談者の山田さん(仮名)は、奥様から家族のことを考えていないと長いこと言われ続けていました。山田さんは仕事一筋ではあるものの自分では家族のことを考えていないとは思ったことが無いのでどうしていいものか分からずにいました。奥様は山田さんが眠りにつく頃に山田さんの寝室に訪れ、ほとんど毎日同じことで山田さんを責め続けました。

妻からのモラハラを受け悩んでいる夫の写真

配偶者から叱られてばかりいると感じていませんか?

配偶者のことが頭から離れず、叱られないようにしようと思うと余計に失敗して関係悪化がひどくなったりしていませんか?

配偶者から文句を言われ、どうしたらよいかを問うと「そのくらい自分で考えろ」と答えを教えてもらえず、自分で考えた対応策についても駄目出しされ「そんなことも考えられないのか」と言われていませんか?

我慢も限界に達し、抵抗したことを機に、モラハラがDVに発展するケースや、ストレスから後に深刻な心の病を引き起こすケースもあり、 軽く考えてはいけないのです。

山田さんもずっと責められていました。

山田さんが当相談室のカウンセリングを受け続けた結果、奥様との関係が改善されてきたと喜ばれた例があります。本物のモラハラにならないうちに解決できてホッとしました。

初めからモラハラの人はいません。モラハラ被害者になってしまった貴方の行動(貴方の浮気など)により配偶者がモラハラになってしまうことも多いものです。

特に、そのような関係性のモラハラは抜け出しにくいものです。しかし、自分が悪かったからといっても、今の状況が一生続くとしたらどうでしょうか?

例え、モラハラの配偶者が離婚だと言ってきても離婚に進む気配はなく、貴方をいじめぬくことが目的の場合もあります。

修復を考えるより離婚に向かった方が良いと思える場合もあります。

辛いことが続きましたら、まずはカウンセリングを受けられることをおススメします。

DVとの違い

家庭におけるモラルハラスメント(以下モラハラ)は、『巧妙に人の心を傷つける精神的ないじめ』のようなものです。
身体的な暴力を振るうのではないため、見た目では判断しにくく、加害者に言われ続けることによって、じわじわと被害者をマインドコントロールし、 蝕んでしまうのです。

DV(ドメスティック・バイオレンス)の身体的暴力以外の定義に重なる部分もありますが、DVは加害当事者のみの考えの押し付けであるのに対し、モラハラは、加害当事者を含む社会の常識に被害者が反しているのだと錯覚させる口撃を巧妙に向けてくるという違いがあります。

我慢も限界に達し、抵抗したことを機に、モラハラがDVに発展するケースや、ストレスから後に深刻な心の病を引き起こすケースもあり、 軽く考えてはいけないのです。

モラハラを起こしやすいタイプとして、

・高学歴で社会的地位が高く、プライドが非常に高い
・自己中心的で、相手の視点や気持ちがわからない
・コンプレックスを抱えている
・親の愛情が過保護・過干渉若しくは虐待・ネグレクトなど偏重していた
・仕事上の多大なストレスを抱えている

などが挙げられます。

妻によるモラハラ

最近では、妻のモラハラに苦しむ夫も多くなってきました。妻のモラハラは上記のタイプに加え、夫の過去の浮気や夫の対応の悪さを責める形で始まる傾向も多く見られます。夫は、弱みを握られているため、言いなりになり、どんどんエスカレートしていくのです。

モラハラは我慢して待っていて解決する問題ではありません。子どもの為にも離婚は避けたいとお考えの場合は、このモラハラに至る根本的な原因や背景を追求し、対処する努力が必要になります。

過度な言葉の暴力はモラハラであることを毅然とした態度で加害者に認識してもらう必要があります。モラハラ被害者は、パートナーにとって良い人であろうとする傾向が多く見られます。しかし、言われたことを従順に直す努力をしたところで、モラハラは無くなることはなく、エスカレートするものなのです。怖さから下手に出てしまうでしょうが、それがモラハラを助長しかねない場合もあります。

モラハラ相談の場合、細かな聞き取りからパートナーのモラハラの程度を把握し、そのケースに応じた対策をアドバイスいたします。

・離婚したくない方は「離婚回避の心構え」もお読みください。
・離婚を希望される方は「離婚とお金の問題」もお読みください。