『夫婦関係が悪化してパパとママは口もきかなくなりました』
4歳の娘が発したこの言葉にママはドキッとしました。これは、高橋知子横浜相談室でカウンセリングを受けているご夫婦のお子様が実際に発した言葉です。
3歳~5歳頃までの子どもは夫婦関係が悪化したり、その後、離婚になったりしたときに、自分が原因でそうなった・自分のせいではないかと思うと言われています。まさしく、そのままの言葉が4歳の女の子から出てきました。
その女の子はとてもデリケートなお子さんです。そして、ママはその子との会話を大事にしていました。
4歳になって言葉がドンドン増え、ある日ママに質問するのです。
「パパとママはわたしが生まれるまでは仲良しだったんだよね。
パパとママが仲悪いのは、わたしのせい?」と。
どうしてパパと上手くいかなくなったのか・・・
本当の自分の気持ちはどこにあるのか・・・
娘にどう表現したら良いのかを、ママは一生懸命考えました。
あの時、パパがこんなこと言ったとか、何もしてくれなかったとか、そんな不満なんて本当は些細なことでした。
娘が生まれて完全に好きと言える対象が娘になった。自分と娘にしか興味がなくなった。夫が、好きという対象から外れてどうでもよくなったのです。
ママは娘に伝えます。
「ママはあなたが生まれて、ママの一番があなたになったの。パパも同じだと思う。それで、パパとママは一番同志じゃなくなって、喧嘩するようになったの」と言い、娘を抱きしめました。
その時4歳の女の子は、しばらく抱きしめられていましたが、ママを諭すかのように「ママ、嫌いな人でも仲良くした方がいいよ!」と言ったのです。
その言葉は、いつも保育園でお友達と仲良く遊べるようにとママが娘に言っている言葉でした。
それから、ママはパパと仲良くするにはどうしたらよいかを考え始めました。
と言っても、感情が邪魔をしてなかなか難しいことでした。
カウンセリングをしながら、まずは3つのことをしていこうということになりました。
このご夫婦は離婚になってもおかしくない状況であるにもかかわらず、子どものことを考えてパパが別居しないと言い続け同居していました。
また、ママが娘と向き合い会話が出来る状態でいたことから、運よく子どもの声が聴けました。そして、子どものモヤモヤした疑問に答えることが出来ました。
しかし、実際に離婚になった場合では、子どもが親に何も言えないことも多いので、充分に親が子どもの気持ちを理解して対応しなければなりません。
詳しくは離婚が子どもに与える影響の考察と対処についてのページにも書いてありますので是非お読みください。 (※このコラムはご相談者の方の許可を得て書きました。)
当相談室ではお子様がいるご夫婦が離婚を考える場合には、必ず子どもに与える影響についてお話をしています。
夫婦関係が悪化し離婚の話が出てくると、お子様の気持ちが心配ですね。
是非、当相談室のカウンセリングをお受け下さい。
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