離婚を繰り返す人の性格とその特徴

離婚に対する認識やイメージの変化に注目

 

離婚話をする男女のイメージイラスト

 

昨今では、結婚した夫婦3組に1組が離婚している時代です。 諸外国と比較すると、例えば米国では45%近くが離婚に至ると言われているように、日本の離婚率はまだまだ少なめで世界ランキングでも20位以下となっていますが、それでも日本人の認識としては離婚件数は増えてきたと感じる方も少なくありません。

最近では離婚に対するイメージの大きく変わり、ひと昔前の一般的な認識だった離婚に対するネガティブなイメージはほとんどなくなってきた影響もあり「離婚は容易なもの」「離婚は決してマイナスではない」というような考え方が浸透してきたことも、離婚件数を押し上げている背景にあることでしょう。それ自体は決して悪いことではないとは思いますが、そうした考えのなかで再婚すると、「ダメならまた離婚すればいい」というような気持ちに傾倒しやすくなるのも事実です。

一般的には、離婚における良いことや悪いことの経験を踏まえ、再婚に対して慎重になる方が多いのですが、離婚に対するマイナスイメージや障壁が低くなったことで、「また違う人を探せばいい」「一度でも二度でもあまり変わらない」というような意識になり、離婚という貴重な経験を活かせずに、離婚と再婚を繰り返してしまうケースが多くなっているのかもしれません。

 

離婚と再婚を繰り返す人に共通している特徴

 

 

再婚した人の離婚率が相対的に高いのは、上記のような意識の変化だけが要因なのでしょうか?

実際に離婚と再婚を繰り返す人の特徴として、ある程度共通したパターンがあるようです。例えば、若いうちに結婚した人、特にデキ婚のケースです。20代前半カップルの離婚率は4割を超え、10代になると6割を超えるカップルが離婚しているとか。自分を抑えて我慢しながら結婚生活を続けるよりも、もっと自分に合う人がいるのではないか、まだ若いから次の人生を見つけよう、という気持ちがあるようです。若いうちは何事においてもポジティブでパワーもありますので、離婚の雑事も苦にならず、次のステップへと突き進めるようです。仕事もバリバリこなし、キャリアもある男女によく見られるケースです。

また、相手のプロフィールや条件で結婚相手を選ぶ、俗に言う「プロフィール婚」のケースも離婚を繰り返しやすい傾向にあります。特に女性に多いイメージがあり、例えば相手男性の年収や身長に条件を設ける・・・これは結婚相談所などに多いソートの仕方かもしれませんが、仮にその条件に見合った相手がいたとしても、その相手の性格まではソート掛けることはできませんので、結婚後にあれこれ不満が噴出してきて、早々に離婚に至ってしまうケースも多いようです。お互いに妥協点を見つけつつ、適当に折り合いをつけるのが長く結婚生活を続けるコツではありますが、自分の考えや主張を曲げられず、結果的に価値観の相違、性格の不一致で離れることになってしまう。新しい人に出会っても妥協ができず、同じことの繰り返しになるようです。お金や異性に対してルーズな人も離婚再婚の繰り返しが多いです。相手に依存することしか考えないし、一人になってもまた次の依存を探すという繰り返しなのです。

 

離婚と再婚を繰り返す人には心や性格に問題がある?

 

幼少期の育ち方は大人になってからもある部分に影響が現れてくることがあります。 子どもの時に親や先生などから評価を与えてもらえなかったりした経験があると、大人になっても常に誰かに自分を認めて欲しいという気持ちがあり、それを満たしてくれる人に惹かれてしまうのです。甘い言葉に誘われたが、一緒に生活したら毎日文句ばかり言われこんなはずではなかったのに、ということで当然結婚生活は破綻します。そしてまた次に心を満たしてくれる人へと擦り寄ってしまうのです。また、少子化の影響もあり、両親と祖父母からの愛情が集中して甘やかされた結果、自己中心的な人が増え、我慢して相手に合わせてまで同居を維持する、ということができない人。簡単に表現するなら「女王様、王子様」というタイプ。自分が一番で意に沿わないことがあるとどんどん機嫌が悪くなり、「どうして私が我慢しなきゃいけないの?」という考えになって離婚に至る、というケースになります。

多数の大人の中に子ども1人、という状況で育ったような、どちらかというと恵まれた環境にある人ほど、気に入らないことがあると他人のせいにしてしまう傾向があります。このような人は自己分析力に乏しく何事も他人のせいにする自己憐憫型の性格なので相手に合わせることが不得意です。結婚生活が破綻したのは相手のせい、自分は悪くないのに・・・と、何につけてもうまくいかない状況をパートナーの責任にしてしまうのです。自分を客観的に観ることができて分析力があるならばバツ2、バツ3を回避することができるのではないでしょうか。

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