なぜ1年未満の離婚が増えてきた?

結婚から1~3年未満でのスピード離婚が増えている?

 

 

結婚から1年以内で婚姻生活が破綻してしまう事を「新婚離婚」と言うそうで、近年ではこの新婚離婚が決して珍しいことではなくなってきているようです。せっかく立派な披露宴を行い、たくさんの列席者を呼んだにも関わらず、新婚旅行から帰ってきて一緒に生活してみたら、どうしてもうまくいかなくて破局してしまったというケースも少なくありません。

古くから言われる「結婚における理想と現実の乖離」という部分は、現代においても同様ですが、離婚の決断力はひと昔前より遥かに早まっているのも事実。婚姻期間が1年間ですら持たないと聞くと、結婚に対する重みや価値観が薄れていると言っても過言ではありませんが、インターネットが普及したこの時代、様々な情報を手軽に取得することができ、同じように1年前後で離婚した方の体験や境遇を知ることで、その決断を後押ししているのかもしれません。このページでは、スピード離婚に至る要因や経緯を探ってみたいと思います。

 

スピード離婚に共通の要因や原因はある?

 

 

スピード離婚の一番多い理由は相手の上辺しか見ずに本人ではなくその肩書や家柄、金銭面などのバックグラウンドだけに惹かれ、外面と結婚したということが離婚に繋がったのではないでしょうか。新婚旅行で改めて寝食を共にするうちに初めて素顔を知ってしまい、それがお互いの意に沿わなくて離婚になった、ということでしょう。できちゃった婚も原因の1つ。里帰り出産で実家に帰り、そのまま戻ってこないケースもわりと多いのです。相手の性格や行動を深く理解することなく子どもができてしまったから一緒になった、そして性格の不一致に耐えられなくなった、というものです。しかし、この性格の不一致がクセモノです。そもそも親兄弟でさえも性格が一致するなどあり得ません。

多くの場合、性格の不一致で離婚したというよりは、我慢できない生理的な嫌悪感や夫婦生活が上手く行かないこと、その他の複雑で小さな事柄が積み重なったということだと思います。夫婦だから何を言っても良いということではなく、個々を尊重して理解する努力を怠ると離婚に結びついてしまう、ということでしょうか。あとは相手の家族との関係も原因にあるようです。核家族が進んできた昨今とはいえ、諸々の事情で義父母と同居という形を取らざるをえないこともあるでしょう。しかし新婚から同居はかなりキツイですね。思いのほか夫のフォローや手助けがなく、自分ひとりがつらくなってしまった、ということも多いようです。結婚するまでに言わなければならなかったこと、たとえば借金があることなどを言わずに結婚し、それがバレて仲違いとなり修復不可能になってしまった、というのもあります。金の切れ目が縁の切れ目ということも多々あるのです。

 

近年は離婚しやすい環境が整ってきている?

 

結婚するということは、新しい生活を二人で始めるということです。
書類上のことや新居を決めたりお互いの家族や親戚にあいさつをしたりと、気苦労も多いことだと思いますが、好きになった人と一緒にいられるという夢の生活が待っていると思うとそれほど苦にはならないのではないでしょうか。そのような大変さを乗り越えて二人での生活を始めたばかりなのに1年未満で離婚してしまう・・・、その理由やきっかけは一体どんなことなのでしょうか?

例えば一つの要因として、社会全体が離婚に対して寛容さを持つようになったということがあるかと思います。離婚に対する後ろめたさもなくなり、再婚もしやすくなっているということも離婚のしやすさ?を少なからず後押しすることになっているようです。結婚生活において忍耐力や我慢強さを求めることもなくなってきたのではないでしょうか。これには男女雇用機会均等法の実施により、それ以前よりも女性が働きやすくなって、ある程度自立できる社会になった、ということがあります。もちろん今でも経済的に不安だから家庭内別居でも我慢している、ということがあるでしょうが、離婚に踏み切れるだけの経済力を持つ女性が多くなったのは確かでしょう。

ただし、こうしたスピード離婚に至る原因の全てを社会全体の流れや風潮だけと決めつけるのはナンセンスです。あくまで夫婦両者に原因がある場合が多いのです。夫婦それぞれの結婚に対する夢が現実的であったかどうかも顧みなければなりません。例えば、女性は料理を愛する人の為に作ると捉えている男性と料理を一度も作ったことのない女性の組み合わせでは、結婚生活に思い描く夢はおのずと違っているのです。スピード離婚を防ぐには、健康診断を受けるように夫婦カウンセリングを受けて、気持ちの調整を計ることが得策になるでしょう。

参考コラム

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→ 横浜の夫婦カウンセリング−高橋知子の横浜相談室

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