みんなの離婚悲しい・嬉しいエピソード

離婚という言葉を聞くとどのような印象がありますか?

 

 

離婚に対してみなさんはどのような印象があるでしょうか? 離婚を決断し、実行するまでには大変な苦労や忍耐があったのではないか、結婚生活の継続ってやっぱり難しいのね・・・、などのネガティブな印象がある一方、近年では結婚したご夫婦3組に1組が離婚に至っているというデータが示すように、たまたま性格の合わない人と結婚してしまった、男運(女運)が悪かったなど、その原因を「運」のせいと割り切って、前向きに捉える方も多くなってきています。それだけ離婚に対するマイナスイメージや障壁が低くなってきている証左かもしれません。

ただ、離婚に至ってしまった要因をすべて運のせいや、相手の性格のせいと決めつけてしまうのもナンセンスであり、次回に活かすためにも「自分自身に原因があったのではないか?」と、見つめ直すことも必要かもしれませんが、いつまでも”くよくよ”していては前に進めないのも事実。離婚については、非常に悲しい想いをされた方もいれば、せいせいしたと清々しい気分になれる方もいらっしゃいますが、今回はそんな離婚に関する両方のエピソードを探してみたいと思います。

 

離婚に関する悲しいエピソード

 

 

「結婚よりも離婚のほうが3倍も労力が必要である」とはよく言いますが、それは離婚においては辛く、悲しいことが多く、そして結婚とは異なり、互いに違う方向を向いているからだと思います。特に悲しいエピソードで一番多いのは子どもに関することです。離婚となりますと必然的に父母の一方が親権者になることを決めなければなりません。もちろん、親権者になれなかったいずれかの親は、定期的に子どもに会えるよう離婚協議書においてお子様との面会を取り決め、場合によっては「面会交流権」を請求することになりますが、この面会交流権の話し合いにおいては、何かとこじれることが多いのです。(※面会交流権については、離婚時の親権争いは、なぜ母親側が有利なの?の記事もご参照ください。)

例えば、夫は月に1度でいいから面会したい、という希望を出しても妻の拒絶に会って面会さえも叶わずに子どもの写真を送ってもらうだけ、ということになってしまった、という悲しい結末もあります。他にも子どもに関するものがほとんど。父親参観に1人だけお父さんが来なくてさみしかった、学校で「父親がいないかわいそうな子」と陰口を言われているのを知ってしまった、などです。離婚という環境さえなければ陰口を言われることもなかったのに、という悲しいお話です。他にも、父親のことが大好きな子どもが母親に対して「父親がいなくなってとてもさみしい」と言われ、離婚を激しく後悔するということもあるようです。

 

離婚に関する嬉しいエピソード

 

離婚に関しては悲しいエピソードのほうが多いですが、子どもから言われた嬉しいエピソードもあるようです。離婚前は「お父さんとお母さんが喧嘩ばかりしてイヤだった」、離婚後は「お父さん(お母さん)とは一緒に住めなくなったけど、機嫌が悪く暗かったお母さん(お父さん)が明るくなって、いつも笑うようになったのが嬉しい」というような話があります。子どもは、親が思っている以上に親の様子をしっかり見ているんですね。子どものために離婚を我慢するというのは時には正しくないことなのかもしれません。さらに、最近は前向きな離婚も多くなり、離婚してハッピーになったという事例も増えています。

以前の記事、離婚をポジティブで前向きに捉える方法でもご紹介いたしましたが、離婚をオープンにするうえでも離婚式を実施し、離婚したことを隠さずに明らかにすることで晴れやかな気持ちになり、次の人生へのステップを踏み出せたというケースもあります。また、婚姻期間中は何かと衝突してしまったけれど、離婚式でスッキリ別れたことで、純粋な友達として付き合えるようになり、友人が1人増えて良かった、というケースもよく聞かれるエピソードです。置かれている立場や状況が変わると心理状態も大きく変わることは、夫婦関係以外でもよくあることで、いつまでも我慢・辛抱することが必ずしも良いこととは限りません。

離婚においては、依然としてネガティブなイメージを持つ方が多く、あまり周囲に知られたくないというのが根底にあります。確かに夫婦間において調停や裁判で争っていると聞くと、何かと負のイメージを持ちがちですが、必ずしも皆がそう考える訳ではなく「次の人生への再スタートを切った」と前向きに捉える人がいることも忘れてはなりません。このように、ポジティブな離婚と捉えると、もっと嬉しいエピソードが増えるのではないでしょうか。

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