相手の親に離婚の相談はアリ?

離婚を考えたとき、相手の親への相談は一般的なの?

 

 

離婚を決意したとき、相手の親への報告については非常に重く苦しく感じる方が多い傾向にあります。事前に、何らかの形で相談をしたり、前振りをすることができれば、それほど苦にならないかもしれませんが、夫婦仲が上手く行っていないという状況を相手の親に相談するのは、気が引けるというのが心情かもしれません。

 

もちろん、相手に浮気や不倫などの不貞行為があったり、DVなど何らかの要因があれば相談もしやすいかもしれませんが、単に性格の不一致などの場合、どうしても相手の親からすれば「あなたにも原因があるんじゃないの?」という見方をされてしまいますので、なおさら相談しにくいというのが実情かもしれません。

 

例えば、住まいが近くで普段から交流があるという場合には相談もしやすいかもしれませんが、普段はまったく交流がない場合などは、思わぬトラブルや状況を悪化させる可能性もありますので注意が必要です。全般的な傾向としては、奥様が夫側の親に相談するケースは、あまり良い結果を生まない場合が多いようです。まずは自身の親に相談するのが一般的な流れかもしれませんが、親御さんも感情的になって、相手を責めるような行動を起こしてしまわないよう、状況を見ながら相談する必要があります。

 

親に相談しても適切なアドバイスは得られない?

 

 

 

相手の親と普段から交流があり、夫婦ともに自分の子供の様に可愛がってくれていたとしても、いざとなれば自分の子供の方が可愛いと思うことは親心であり、不用意に相手の親に相談したりすると、本人に直接「今日〇〇が相談に来たよ」と伝えられてしまう可能性があります。特に相手の浮気や不倫を疑った時に陥りやすいケースですが、身近な相談相手がいないことで、どんどん精神的に追い詰められて、後先考えずに周囲の人に色々と相談してしまう人は少なくありません。特に自分自身は離婚したくないと考えている状況において、自分の親に相談したりすると、多くの親御さんは「そんな奴とは別れて戻ってこい」という話になりやすいので、自身が望まない方向に行きやすくなってしまいます。

 

相手の浮気を疑っているような段階で相談しても、確たる証拠がありませんので、相手の親に相談することはもっと状況が悪化します。親からしてみれば「自分の息子(娘)がそんなことするはずない」「仮に浮気をしていたとしても、あなたに原因があるのでは?」などと、同情や理解を得ることは困難な場合がほとんどです。仮に、浮気現場の写真など、確たる証拠があって、それを相手の親に突き付けたところで味方をしてくれる親は少ないでしょう。浮気の事実を知ってしまうことは、精神的にも非常にショックなことではありますが、感情に任せて我を失う前に、一度ご相談に来られて今後の方策を検討するのが一番の良策と考えます。

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相手を「懲らしめたい」という感情はNG

 

相手の浮気など明確な証拠を得ていて、すでに離婚を決意しているような状況であれば、自分の親に相談するのも良いでしょう。実家に帰って来いと言ってくれるのであれば、離婚後の経済的な懸念も多少和らぎますので、今後の夫婦間の協議においても心強く取り組めると思います。これまでは相手の浮気や不倫を中心にお話をしてきましたが、互いの性格の不一致や生活のすれ違いなどが、離婚の主たる要因の場合はそう簡単ではありません。もちろん、ご自身の親や相手の親に相談するようなケースは、ほとんどの場合で浮気や不倫などが原因であることが多いのですが、相手に法律で定められたな離婚事由がない場合には、どちらの親にも相談すべきではないかもしれません。特にやり直しが考えられる場合には親に相談したことが後々しこりになる場合もあるからです。

 

※法律で定められた離婚事由においては「離婚の種類と流れ・基礎知識について」をご参照ください。

 

男女問わず、浮気などが発覚すると衝動的・感情的になりやすく、精神的なショックと共に相手を懲らしめたいという攻撃的な気持ちになる方も少なくありません。浮気相手の親に知らしめたい、職場に知らしめて社会的に制裁を加えたいなど、心情的には理解できる部分ではありますが、場合によっては自身を不利な立場に追い込んでしまう恐れもあります。浮気問題においては、親に相談しても専門的なアドバイスを得られる可能性は低く、必ずしもご自身の精神的な負担を和らげてくれるとも限りません。お一人で悩み、誰かに話を聞いてもらいたい!、だれかに相談したい!という心理状態であれば、いきなり弁護士事務所ではなく、まずは当相談室のような離婚カウンセリングが最も適していると思います。

 

また、相談するにあたっても、あなたが離婚したい場合とやり直したい場合では相手の親への相談の仕方が違いますので、是非、夫婦関係カウンセリングをお受けください。

状況が悪化する前に、まずはお気軽にお問い合わせください。

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