離婚しても幸せになれない

お便り内容

神奈川県E.S.さん(32歳女性)

 

高橋先生へ

早いもので先生のところへ通い3か月が経ちました。私が起こした問題で、夫を深く傷つけ、うつ病にかかり、新婚わずか2か月で楽しい日々が終わり、夫のうつ病とやり場のない怒りにより荒れる日々が繰り返され全く先の見えない毎日が続いておりました。うつ病発症により、初めに受けた精神科の先生からは「別れた方が良い」と言われ、誰が見ても当然の回答ですが、簡単に別れられず夫が苦しんでいる状態が続いている訳で、お医者様の言葉は慰めにもならず解決策の見えない日々が続いておりました。その病院は夫の意向により通うのを止め、他の病院へと替えましたが、初診の際、お医者様から「あなたたちは大丈夫」と言われ、随分お医者さんにより意見が違うんだな、と驚き若干の光は差したものの、夫と衝突し合う日々が続き、現状復活しないままの日々に夫が先生のホームページを見つけ、二人で先生の元へ伺いました。

夫がうつ病で会社へ通うのがやっとの状態で、私自身もうつ病と診断され精神科へ通っており、二人全く先の見えない状態のなか、先生の元へ初めて伺った際「あなたたちは大丈夫」と精神科の先生と全く同じ事を言われ、夫と共に「何を根拠に言うんだろう」と二人不思議でなりませんでした。しかし、時として大丈夫と仰って頂いた言葉が励みになり、救いにもなりました。初めて訪れた際、先生が私を叱る姿、そして人に話せない内容を驚かず先生が冷静に聞いてくださった先生の姿を夫と私が安心し、私が先生の元へと通う事となりましたが、先生のカウンセリングを受け、起こした問題や、夫婦の日常生活、性の話を先生へ話す事で、夫の気持ちや人それぞれの表現の仕方、相手がどう取るか、どう思うかを的確に答えてくださり、人間の心理や行動について、一人では気付かなかった事や学んだ事が多くありました。相手を思いやる気持ち、思いを伝える技術は、夫との関係に限らず、今までの私の人生の中で多くの人に不安や不快感を与えていた部分があったように思え、今後の人生に役立つ部分を多く学ばせて頂きました。相手の思いを汲み取り、答える難しさ、求めている事に気付くこと、それは相手を思いやる事に繋がるという事を恥ずかしながらこの年でようやく気付く事が出来ました。

私自身、自分の人生に対し軸を持たなかったばかりに多くの無駄な月日を過ごして参りましたが、これからは残りの人生は家族を大切にし、夫の病と闘いながら、少しでも社会の役に立てるよう目標に向け時間の使い方に注意し、しっかりと夫と人生を歩んでいけたらと思っております。本当に有難うございました。

夫婦問題カウンセラー 高橋知子からのコメント

E.S.さんのサポートは夫婦カウンセリング終了後、始まりました。ご夫婦は非常に難しい状況にありました。そのままでは、ふたりとも壊れてしまうと感じましたし、離婚した方が楽になるのではとさえ思いました。しかし、どうしようもない状態なのに、心の底では別れたがっていないと判断するに至り、ふたりは離婚して楽になるかもしれないけれど、離婚して幸せにはならないように思えて、サポートカウンセリングを引き受けました。ご主人は、3か月のカウンセリングの成果をみて、その後の判断をするとのことでした。 E.S.さんは、とてもよく頑張り、終了時には、この"ご相談者の声"を書いて下さいました。
おふたりが幸せになれるよう、心から願っております。

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