「引きこもり状態から行動を起こす(ご相談者の声・離婚問題)」

お便り内容

神奈川県R.I.さん(55歳女性)

 

御無沙汰しています。

初めて先生のカウンセリングを訪ねてから、もう一年がたちました。あの時は苦しくて苦しくてどうにもならなかった。メンタルクリニックを受診してみてもDrとあわず、何か違うと思い、ネットで偶然先生のことを知り、予約し、週1回通うようになりました。 仕事を辞め、誰とも連絡を取らず、ほとんどひきこもり場の状態のなかで、唯一出かける週1回のカウンセリング。おしゃれして出かけるのが楽しかった。今日は何を着ていこう、アクセサリーは、靴は、バックは、と楽しみました。先生と話をしているとあっという間の2時間。話す相手がいる、話を聞いてくれる人がいるってこんなに楽しいんだ!!と今日は何の話をしよう、何を聞いてもらおうと思うだけで楽しかった。状況はまったく変わらなかったけれど、あんなに苦しかった気持ちが穏やかになれました。 

今、気がついた事があります。

彼は34年間まったく変わってないんだ!!という事です。
私の方が社会に出ていくようになり、その事により考え方が変化し、また、子供たちが成長し私の手を離れてしまった事による淋しさ。親は老い、どんどん私の手を必要とするようになり、その重圧。四人の親を1人で見ている気分になってしまった私。私の思いが強すぎて、兄弟姉妹たちは何もしてくれない、という思い込み。私は四人の親のキーパーソンになる事に何の抵抗もなかったはずなのに、誰も助けてくれない、何もわかってくれないと、どんどん一人で背負込んでしまったのだと、今ならわかります。ただ彼のあまりにも無理解な言動が許せなかった。手を貸してくれなくてもいいんです。ただ「ありがとう」と感謝の言葉だけで良かったのです。でも誰も言ってくれなかった。当然、彼が言う訳がなく、言ってくれたのかもしれないけど、私の心には届かなかった。私の心が閉じこもり、鍵をかけてしまったのでしょうか。どんどん、どんどん追い込まれたのか、追いつめてしまったのか、そんな時先生に出会い、これからの私の人生をどうしたいのか考えるようになりました。

今でも納得いかない事があります。彼は今でも何でも持っている。何も失っていない事。地位、財産、名誉、家族。以前と何ら変わらない事。私には何もない事。住む家も無く、財産も無い、家族もいない。私の34年間は何だったのでしょうか。今でも納得がいきません。一時は落ち込み、生きていく理由が見つからなかった。どうにもならなかった。心が動かなかったのです。でも近頃は娘に「お母さんがいてくれて良かった」「助かった」と言ってもらえる時がくるまでがんばってみようかなと思っています。仕事もやはり介護をしていこう!!という気持ちになりました。私は誰かの役に立ちたい、必要とされたい、と思えるようになったのです。幸い、2月から就職が決まっているところでは、「あなたの経験が必要なんです」「あなたの明るさが必要なんです」と評価の言葉を直接言ってくれます。ありがたい事です。

彼との事は今だにどうなるのか不透明ですが、12月からは生活費として毎月10万円振り込まれる事だけは決まりました。これがいつまで続くのかわかりません。彼が解決金を払う!!と決めるまでには時間がかかりそうです。62年間彼はあの環境の中で育ち、生活してきて、これからもその生活を続けていく、という事だけはわかります。何も変わりません。その中に私のことは存在するのか?しないのか?正直私にもわかりません。今でもわかりません。離婚調停をしているのに存在しないと言い切れない弱さがどこかにあります。でも彼はあのまま何ら変化する事は無いだろうから、私がどこまで歩み寄る事ができるのか?解決金をもらえたら、それはそれでうれしいから新たな一歩を踏み出すきっかけにしたいと思います。あんなに苦しかった気持ちが今ではちょっとだけ前向きななりました。

この半年で体重10kg減らしました。17号サイズが13号まで落ちました。あともう一息、標準体型になれるまでがんばります。見違えるようになった私を先生に見せに行き、びっくりさせたいと思っています。楽しみにしていて下さいね。
先生と出会えた事感謝しています。ありがとうございました。

夫婦問題カウンセラー 高橋知子からのコメント

R.I.さんが当相談室に見えた時には、自分の気持ちを解ってくれる人がいないことなどから起こる生活の不安が一番大きいように感じられました。

長年、尽くしてきた夫や夫の両親、夫の姉や弟の言動が怒りとなってR.I.さんを苦しめていました。そして、一番解ってほしい夫が一番解ってくれないこと、夫の言動により娘や息子が自分から離れてしまう不安もありました。初めは、夫婦関係を修復できないものかと努力を続けましたが、夫婦間のぶつかり合いも多く、そのうち、話し合いも出来なくなり、調停を起こしました。R.I.さんの思ったようにはなかなか進みません。その度に、私と力を合わせて壁をひとつずつ乗り越えて行きました。

私は、今後の生活の中で起こる問題の解決の仕方、気持ちの持ち方も学んでほしいと願っていました。R.I.さんは、良い所がいっぱいあります。その長所が行き過ぎないようにバランスに気を配って頑張って下さいね。
また、お会い出来ることを楽しみにしております。

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